住まいに雨戸は必要か
2016.02.11 Thu
こんにちは、昨年2月に自宅を新築して、
赤外線の温度計でしょっちゅう家の中の表面温度を測っている
新築コンサルタントの大林です!
今回は、防犯についての考え方を一つご紹介させていただきます。
家づくりの中で、防犯を考えた時に、いろいろなアイテムがありますが、
昔から使われている、雨戸を閉めるという方法があります。
最近ですと、戸袋付きの雨戸というのではなく、窓の上にボックスがついた
シャッタータイプのものが主流になっています。
手動式や電動式、閉めた時に通気のスリットがあるものなど、
いくつかの種類がありますが、新築時にシャッターをつけずに、
防犯ガラスのみで対応するという場合も増えてきています。
というのも、夜の防犯はともあれ、日中、外出した時の防犯を考えた時、
留守だからといってシャッターを閉めて出かけてしまっては、
誰が見ても留守だということが分かってしまうため、帰って防犯上
マイナスになってしまうことが考えられます。
防犯ガラスというのは、ペアガラスの外側のガラスが
合わせガラスになっていて、中にフィルムが挟み込んで有り、
外からガラスをハンマーで叩いてもなかなか割れない、というものです。
日中の防犯を考えると、雨戸より防犯ガラスがお勧めなのですが、
それではシャッター雨戸は必要ないのか、ということになります。
お客様のご要望で、雨戸をつけたいという方によくよくお聞きしてみると、
雨戸を閉めないと冬の夜寒いのではないか、とイメージをされている方も
多くいらっしゃいます。
実は、最近新築でよく使用されているアルミ製やスチール製の雨戸ですと、
断熱効果はほとんど期待できません。
昔に比べるとサッシの断熱性能も相当上がっていますので、
雨戸を閉めるか閉めないかで室温に影響を与えることはほとんどないと
言っても良いと思います。
それでも雨戸を付ける場合があります。
それは、地域によって、都市部に行くほど犯罪の確率が上がり、
防犯意識も高まるため、夜の防犯対策としてシャッターを
どうしてもつけたいという場合、台風や強風の時にものが飛んできて
ガラスが割れてしまうことが心配という場合、
ご年配の方など、夜寝るときなど、雨戸を閉めていないとどうしても
不安で落ち着かないという場合などがあります。
皆様も、家づくりの際にぜひご検討されてみてください。