床に座るか、椅子に座るか 〜間取り設計も無垢スタイル

2014.04.20 Sun

こんにちは、無垢スタイル 設計室の宮です。
 
先日、鈴木大拙記念館に行ってきました。
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光を感じて、影の深さを、風が抜ける感覚、物の質感を感じて、
只只、じっとしていたい場所でした。
 

ゆったりと寛げる理想のリビング

皆様も家づくりをする中で
「じっとしていたい」「じっくりくつろぎたい」といった
理想のリビングをお考えではないでしょうか?
 
日本人の暮らしには、根深い床座志向があります。
しかし、昔ながらの座敷の生活を復活し、続けたいと考えられているわけではありません。
 
それは和室が失われつつあることを考えればわかります。
こうした強い床座志向がある一方、家具店に行くと、立派な応接セットが並べられています。
 
もちろん、それだけ購入される人も多いということです。
でも、床座で使えるダイニングセットは、あまり見かけません。
キッチンの高さを考えれば、椅子を使ったダイニングセットがなければ暮らしにくいでしょう。
 
どの家にも椅子がありながら、多くの人が床座の暮らしに
憧れているということになります。
知れば知るほど、日本人にとっては、ユカ座とイス座の関係は
複雑なものなのかもしれません。 

1.キッチンカウンターがダイニングテーブルを兼ねていて、床レベルの差により、視線が合うタイプ

床と椅子
 

2.ダイニングセット、ソファ、ローテーブルのある イスの暮らしをメインにしたタイプ

床と椅子

ダイニングは小上がりの畳、リビングは掘りごたつの床の暮らしタイプ

床と椅子
 

データから分かるソファとの関係性

実際に家を新築して暮らし始めている人たちのデータからも、
その迷いを見ることができます。
新築して住み始めた500軒以上の家庭に対する調査から見えてくることです。
床と椅子
例えば、ソファセットを所有している家庭の割合は、62.1%です。
同じ調査で「ソファに背をもたれて床に座ることが多い」と
答えている家庭も、30.0%あります。
これらのデータを見る限りは、ソファに座っている人は、およそ半数です。
せっかくソファを買っても、実際は背もたれにして使っているのです。
普段の生活の中で、思いあたる人も少なくないのではないでしょうか。
 

ソファがあっても座る人と座らない人で分かれる

つまり、リビングではソファに座る人と、床に座る人、
そしてソファはあるけどソファに座らない人たちがいることになります。
このようにユカ座とイス座の暮らし方が分かれるのは、リビングです。
それはリビングの使われ方が明確になっていないことの表れでもあります。
同調査のデータを見てもそれがわかります。
 
これらを見ると、イメージしている以上に
ダイニングの役割が高いことがわかります。
そして新しいリビングにソファセットを置いてみても、
実際にはリビングが使いこなせていないのです。
住まいは過ごしやすさが第一です。
 
日本人に合ったリビングの過ごし方とは何でしょうか。
本当のリビングの過ごし方を学ぶ機会もなく、
リビングの価値にまだ気づかされていないのかもしれません。
床に座るか、椅子にかけるか?あなたはどちらの暮らし方を選びますか。
 

そんなお悩みに、設計相談会を行なっております

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