建物を大きく見せる方法!
2005.09.28 Wed
設計の吉田です。
先日、息子の運動会がありました。小学1年なので、初めての運動会ということもあり、息子と親と共に張り切っていました。子供たちのエネルギッシュな走りや力強さ、そして団体での組み体操での華麗な演技は心打たれるものがあり、感動の1日でした。
うちの息子は短距離走には自信があるようで(実際は3着でしたが・・・(^^ゞ) )本番のかなり前から練習をしていました。雨の日も家の中でスタートダッシュの練習を何度も行っていました。
私が家づくりを計画する時に何点か留意することがありますが、その中の1つに、「家の中で見通しの良いところを1ヶ所作る」というものがあります。それは私の尊敬する建築家の考え方ですが、一昔前には、やたらと部屋数を多くして、やれ4LDKだの5LDKだの、その数字が多い家が良い家だとする一方、一つ一つの空間が小さなものになりがちで、大きな家が大きく感じない家となっている現状がありました。
最近は土地も昔と比べて小さくなり、必然的に建物も小さくなって来ています。そんな中、その建物をいかに大きく見せて圧迫感をなくすかが、私たち設計士の腕の見せ所なのです。その方法の一つが単に部屋を細かく区切るだけではなく、「家の中で見通しの良いところを1ヶ所作る」プランづくりをすることです。(間取りの関係上、引戸などで仕切ることはよくありますが、それらを開放することで見通せるようにします)
そして、その見通しの良いところの先に窓などの開口部を設けます。そういう仕掛けをつくることで、視覚的に広がり感が出来、落ち着いた空間となり、居心地の良い家となってくるのです。
私たち無垢スタイル建築設計の家づくりはそれらを踏まえ、家族一人一人が人間として、豊かな気分で生活出来る事を常に念頭に置いています。
うちの息子が短距離走のスタートの練習していた場所は、我が家の中のその見通しの良い直線部分でした。本番前日に息子は練習中、止まりきれず網戸を突き破り庭へと消えていきました。いまでも網戸は無残な姿のままです。
あ~あ、網戸の修理代が気になりつつも、息子の努力には褒めてあげたいと思っている今日このごろです・・・・・”^_^”