在来工法 vs. 2×4工法

2023.11.19 Sun

こんにちは、コンサルティング部新築部門の大林です。
 
家づくりを考えるとき、意外と見落としがちで、実はとても重要で、一般の方にはなかなか違いが分かりにくい項目の一つとして、「在来工法」か「2×4工法」か、という構造的な要素があります。
 
その違いを少しご説明させていただきます。
 

在来工法と2×4工法の違い

在来工法は、日本の伝統的な建築手法であり、木材を主体にした構造を特徴としています。柱と梁の組み合わせにより、しっかりとした耐久性と安定性が実現されています。
 
2×4工法はアメリカから発祥し、2インチ×4インチの木材を使用して建築を行う手法です。軽量かつ迅速な建築が可能で、主に住宅建築に利用されています。
 

在来工法のメリットとデメリット

<メリット>

・耐久性と安定性: 木材の組み合わせが強固で、地震などの自然災害にも強いです。
・自然素材の利用: 地元の木材を使用し、環境への負荷が少ないです。

<デメリット>

伝統的な工法ゆえに、施工期間が2×4工法に比べて長くなることがあります。
 

2×4工法のメリットとデメリット

<メリット>

・工場で予め制作されたパネルを現場で組み立てるため、迅速な建築が可能です。
・軽量な素材を使用するため、建物全体の重量が軽く、地盤に対する負担が軽減されます。

<デメリット>

・木材の使用により、耐火性が低いため、火災への対応が求められます。
・日本の気候条件にはあまり適しておらず、建物の耐久性に影響を与える可能性があります。
 

2×4工法の課題と特徴

2×4工法が日本であまり多くは普及していない理由には以下の特徴と課題があるかと思います。
 
2×4工法では主にSPF材(スプルース、パイン、ファーの混合材)を使用し、湿気を通しにくい合板で密閉されています。
これが高温多湿の日本の気候に適していない一因かと思います。
 
2×4工法を採用している企業は、一般的には構造材のコストを抑えることを重視している建築会社が採用しているように思います。
 
無垢スタイルでは、日本の気候に合った木造在来工法を採用しており、さらに、構造材がより長持ちするために、埼玉県産材を使用した家づくりをしています。
 
家づくりの中で、構造、工法も重要な要素になってきますので、ご参考にしていただければと思います。
 
 

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