住宅設計における夏の暑さ対策
2018.08.06 Mon
こんにちは、
夏が大好きな無垢スタイルの新築コンサル 大林です!
暑い日が続きますが皆さまいかがお過ごしですか?
冬の寒い時期、夏の暑い時期は特に家の断熱性能の差が出ますね。
無垢スタイルの建てる家もそうですが、断熱気密性能が高くなると、
冬は暖かい状態を作りやすいのですが、
夏は気を付けないと暑くなってしまう場合があります。
断熱性が高いということは、
一度室温が上がってしまうと熱が外に逃げていきにくいということです。
そこで、家の設計をするうえでとても重要になってくるのが、
「直射日光を家の中に入れないようにする」ということです。
カーテンを閉めて窓からの直射日光をさえぎる方法もありますが、
このやり方ではカーテンが暑くなり、
輻射熱によって室内の空気をどんどん温めてしまいます。
日光は窓の外でさえぎると、ほとんど室内に熱が入ってこなくなります。
昔はヨシズやスダレが使われてきましたが、実はとても理にかなった方法なのです。
でも実は、設計時にできる効果的な対策があります。
南側の軒を90㎝程度出すと、軒の影ができ、室内に直射日光が入りにくくなります。
一般の方はあまり明確に意識されていないことが多いのですが、
冬の太陽の角度と夏の太陽の角度はまったく違います。
埼玉県で言うと、日が一番低い冬至の南中高度(正午の太陽の角度)は約31℃ほど。
日が一番高い夏至の南中高度は78℃ほどになります。
軒を出しておくと、夏は室内に直射日光が入りにくくなり、
冬は日が入るのをさえぎることがありません。
外観デザインの兼ね合いもありますので、家づくりの際はご相談ください!