夏と冬のどちらを重視して家づくりをするか?

2018.06.05 Tue

夏と冬
こんにちは!
無垢スタイルの新築コンサルティング部の大林です。
 
最近、エコな住宅の考え方について、改めて勉強しています。
その中で特に参考になったのが、夏と冬の考え方についてです。

『通風×冷房』で夏の省エネ対応

よく知られた吉田兼好『徒然草』の一節で、エコハウスで必ず引き合いに出される、
「夏を旨とすべし」という考え方は、実際のところはどうなのでしょうか。
「夏を旨にすべし」という考えは、
実のところエコな住宅の設計に大きな「害」をもたらしているようです。
 
その一つは、通風だけで夏を過ごそうとする住宅を量産させてしまったことのようです。
温度も湿度も高く蒸し暑い「日本の夏」においては、
空気をかき回すだけの通風や扇風機では限界があります。
温度と湿度が非常に高くなる真夏の時期には、エアコン冷房が重要になってきます。
冷房の消費電力は思ったほど電力を消費しません。
 
「夏を旨にすべし」というのは、
通風と冷房の「2段構え」で考えることが必要になってきます。
人間は汗が乾く限り暑さには強いですが、低温は我慢することができないそうです。
体毛が薄い人間は冬に放熱量を抑えるすべが限られるので、
気温が20℃を切れば寒さは我慢することができないようです。
 
人間は常夏のアフリカで進化するなか、
毛皮を脱ぎ捨てて暑さに特化した生き物で、寒さには弱いのだそうです。

意外と多い冬の消費エネルギー

世界の主要都市における冬と夏の気温を比べてみると、
日本では「夏は熱帯」「冬はヨーロッパ」という両極端の気候が、
1年の中で否応なしに繰り返されています。
 
日本に暮らすというのは、結構過酷なことなのです。
このような気象条件と人間の特性とのギャップを考えると、
日本の大部分の地域において
冬の寒さへの備えが何より重要なことなのではないかということです。
「夏のエアコンの消費電力は多いのでは?」と思う方も多いかと思いますが、
意外とイメージと現実のギャップがあるようです。
関東で言うと、年間の住宅消費エネルギー量は以下のようになっています。(2009年データ)

冷房 1.8%
暖房 20%
給湯 36.7%
照明・家電 41.5%

実際の消費エネルギーとイメージのギャップが大きいのが冷房なんですね。
冷房と暖房を比べてみると、夏は外気が35℃を超えることは滅多になく、
室内の温度も25℃より低くはしないから、内外の温度差はせいぜい10℃ぐらいです。
必要な時間帯だけスポットでつけることが多いので、使用時間も最小限に抑えられています。
 
一方で、冬は外気が氷点下になり、
内外の温度差が20℃を超える日が少なくありません。
在室時には暖房をつけっぱなしにすることが多いので使用時間も長く、
冷房よりも多くのエネルギーが必要となります。
省エネを考えた家づくりは、冬を重視することが重要になってくるんですね。
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