THE 火災保険Vol.2
2006.12.16 Sat
おさむっくです。THE 火災保険Vol.2です。
前回は「火災保険を選ぶ時にどのような所に目を向けると良いか」
というお話しをさせて頂きましたが、今回は保険料にちなんだお話です。
火災保険には年払いと長期一括払いとがあるのはご存知でしょうか。毎年一定額の保険料を支払っていく年払い。これに対して、35年なら35年間分の保険料を最初に一括して支払う長期一括払い。(35年でなくても入れます。)
とりあえず最初にざっくりのお話しをさせて頂きますと、保険金額(保険金額とは、簡単に言えば、被災した場合に補償されるMAXの補償額のこと)を2000万円と設定した場合の保険料ですが、年払いにしますと、毎年1.5万円位が相場かと
思います。長期一括ですと、35年間でおよそ40万円から入れます。
※家財保険や地震保険、その他オプションを付けるとその分割り増しになります。
※オール電化住宅の場合の保険料は更に安くなります。
単純に35年間で比較してみますと、年払いの場合、35年間でおよそ52.5万円の支払い。
これに対して長期一括の場合、35年間でおよそ40万円の支払い。
この時点で10万円強の開きが出ます。
ですから、長期一括で加入できる方には長期一括払いをお勧めしております。
ちなみに、水害補償にして家財保険を100万円分付けたプランにして比較してみますと、35年間で40万円前後の開きが出ます。
ただ、最近の火災保険の世情はと申しますと、これがなかなかややこしいことになっているようであります。物事には常に表と裏があるようでありまして、長期一括払いにしますと加入する側にとっては年払いに比べて安価で加入できる訳ですからお得です。しかし、加入される側にとっては、仮に被災した場合、お得に加入して頂いた分、ある意味痛手となってしまう訳です。
そのため、長期一括払いは先の見通しがつかないことを理由に、なくなる(!?)かもしれないという話しが持ち上がっているようです。
しかしこれに反対するのが銀行です。銀行は住宅ローンとして融資をする訳です。返済期間を35年間にする方は少なくないのではないでしょうか。35年ローンで融資したは良いが、仮に被災して全焼してしまった場合、かつ、火災保険に加入していなかった場合、銀行はどのようにして残金の回収を行なえば良いのか、、、という話になってしまいます。そのため銀行側は反対する訳です。
なんとも堂々巡りな話しではありませんか。
まとめに入らせて頂きますと、長期一括払いでお考えの方はまず長期一括払いのシステムがある保険会社なのかどうか、また、長期一括払いのシステムがあっても、5年こと10年ごとの保険料の見直しがあるのかどうか、あるのであればどのように見直すことになっているのかを予め把握されておいた方が良いと思いますよ♪
次回は、地震保険の話しをしたいと思います。 つづく