ムクスタッフの『一級建築士と廻る近代建築ツアー』
2019.03.29 Fri
こんにちは。
無垢スタイル コンサルティング部新築部門の大久保です!
春らしい日が多くなり、休日の外出も屋外で過ごされる方も増えて来たのではないでしょうか。
ポカポカと暖かい小春日和の日は、普段よりも交通機関の利用を減らしてゆっくりと街中を散策してみるのもいいですよね(^^)
さて、2/19(火)より国立西洋美術館で開催されている「ル・コルビュジエ展」に合わせてムクスタッフと休日を利用して「近代建築ツアー」に行って参りました!
ル・コルビュジエは20世紀建築の巨匠と呼ばれ、1887年から1965年にかけて絵画から建築と多くの作品を残した芸術家、建築家として有名です。
ル・コルビュジエが設計した国立美術館は住宅とは違いますが、そこに訪れる人々や、作品、そして未来までを想像して設計された造りとなっております。
今回の展示品には多くのル・コルビュジエの作品が展示されており建築物の模型だけでなく、多くの絵画も展示されておりました
ル・コルビュジエは絵画で用いていた「黄金比」を建築にも取り入れており建築物の間取りや外観、外構など住まう人や見る人が惚れ惚れとする設計がされています。
そして、写真が撮れなかったのが残念ですが、ル・コルビュジエが実際に書いたプランニングには、住まう人の「生活」を考えながら書いたであろう建築家としてのオモイが感じさせられました。
私達が家づくりをお手伝いする中で、家としての箱(物)造りではなく住まう人や、訪れる人々、そしてその地域に住まう人々の事を考えた設計をしており特に大切に考える『ライフスタイル』がル・コルビュジエの作品の中からも感じられ建築に携わる仕事をする中で、とても感性が磨かれた展示会でした。
ル・コルビュジエの作品とオモイに触れ、建築の奥深さや面白さにワクワクしながら「旧岩崎邸庭園」に向かいました。
旧岩崎邸は国の重要文化財に指定されており、現存の洋館の他、岩崎一族が暮らした和館が見学できます。
多くの来客を迎え、訪れる人々が豊かに過ごす洋館は豪華な中にシックな要素があり、岩崎財閥ならではの気品を感じさせる落ち着いた雰囲気の建物となっておりました。
同じように見える柱も所々、模様が変わっていたり、壁紙の型が模様ごとに職人によって作られた型を使っていたりと細部に渡って飽きさせない「完成しない建物」となっておりました。
当時の物とは思えない程、可愛らしいオイルヒーターもありました(^^)
そして、今度は家族が過ごしていたと言われる和館につながりそこは先程の洋館とはがらりと雰囲気が変わって、日本の古き良き家。
うーん。やっぱり落ち着きます。
廊下は明るすぎない自然光が入り、船底天井を取り入れられており開放的でも広くもないのに窮屈さは感じさせない、どこか奥ゆかしさが感じられます。
大広間に繋がる廊下には圧巻の16メートルの一枚板が使用されております。
▲ 私の上司です。
旧岩崎邸には所々、家紋の菱形が施されています。
▲ かっこいいですね~
▲ 細かい仕事してますね~
この他にも、庭石にも菱形を用いていたりと細部に拘る建築技術と美しさが本当に素敵でした。
この他にも散策がてら、狭小地での建築やインテリアやショップなど建築に関わる物を見て回り、とても有意義な時間を過ごしてきました!
卵型のホームシアター体感中。映画好きの設計士が完全に魅了されています(笑)
お疲れ会の一場面。
休日を利用して、スタッフと一緒に廻る建築ツアーはお互いに感じた意見交換や、感性を共有し、学問としてだけではない更に深い建築の奥深さを感じられた時間となりました。