火の温度と防火規則~さいたま市 自然素材の無垢の家
2011.06.26 Sun
こんにちは、
今回のブログは火の温度と距離の関係
木造住宅の防火規則についてです。
仮に火災が発生した場合、
建物が炎で包まれると温度が1200℃近くまで上昇します。
3m離れたところだと840℃(地表から3m上空)
7m離れたところだと550℃(地表から7m上空)
と地表から扇状に温度が広がっていきます。
木材の着火温度は260℃と言われるので、
隣家の建物の開き寸法や、
それまでに温度を押さえる為の対策が必要になります。
そこで建築基準法では、
火災が他の建物に移らないように規制が設けられ、
最低限の防火対策を行なう必要があります。
地域や建物の階数によってこの規制が違ってきます。
1.防火地域
2.準防火地域
3.法22条地域
この3つの地域が上げれます。
規制が厳しい順番からいうと 1>2>3 の順番になります。
1は木造住宅を建てるには難しい地域です。
2=2階建て 防火構造にする必要があります。
=3階建て 準耐火建築物にする必要があります。
*防火構造とは?
延焼のおそれのある外壁や軒裏に、
耐火時間30分以上の性能があることをいいます。
*準耐火建築物とは?
耐火時間45分以上の性能があることをいいます。
3階の人も避難できるよう耐火時間が長く設定されています。
尚、防火地域、準防火地域では換気扇をダンパー付きにしたり、
サッシのガラスを網入りにしたりする必要があります。
*ダンパーとは?
熱を感じると中の部材が溶けて自動的に蓋される仕組みのことです。
ガラスに網が入るのいやだなぁ~
なんて思いの方も居られるとおもいますが、
隣家からの火災の類焼を防ぐ為にも必要不可欠な事項になります。
地域指定が無い場合の市街地でも自ら火災が発生した場合や、
隣家の火災に耐えれるように防火性能を上げることをお勧めします。