知って置きたい木造知識 ~「木」と「火」について
2011.05.21 Sat
こんばんわ、まっちゃんです。
今日は木造住宅において、「木」と「火」についてです。
木造住宅だけに、火に弱いと思われがちですが、
実はそうでもないんです。
え???っと思われるかもしれませんが、詳しくご説明します。
まず木の燃え方について
木材の組織には沢山の空隙があるため、
鉄に比べて熱を中に伝えにくい特徴を持っています。
又、表面から燃えていく為、急激に強度が落ち、
柱の変形等が一気にくることはございません。
火災時における木材の炭化速度は
1分間に0.6~0.8㎜程度と言われています。
火災時に消防車が到着するまで?
実際に火災にあった場合、
消防車がたどりつくまでどれぐらい掛かると思います?
消防白書によると、15分後に消防活動が開始されております。
(15分以内=95%)
ではその15分の間にどれぐらい燃えるか検証してみましょう。
外周部の柱を120㎜として
1分間に(0.6~0.8㎜)として (0.6~0.8)×15=(9~12㎜)となり
120㎜-(9~12㎜)で108~111㎜の柱が残る計算です。
100㎜程度は炭化しないで残るので柱や梁が倒壊するようなことはありません。
一方鉄は熱を加えるとある程度の温度に達すると
急激に強度が低下し変形しやすい状態になります。
まぁあくまで計算上でのお話しですが、参考にして頂ければと思います。
来月のまっちゃんぶろぐは、
火の温度と距離の関係?木造住宅の防火規則についてです。
お楽しみに~