吹き抜けの断熱効果について~省エネ住宅
2011.04.18 Mon
こんにちは!ムクスタです。
早速ですが、先日お客様に頂いた質問で、吹き抜けの断熱効果についての
質問があったので、参考までにブログにしてみました。
吹き抜けの断熱効果ですが、
結論から申し上げますと家の断熱性能をどんなに上げても、
暖かい空気は寒い空気に比べ比重が軽いので、
上昇気流をつくることは避けることが不可能です。
よって天井の高さを上げると低い天井に比べ、
室内を暖める事が難しくなります。
但し、建築計画上幾つかのポイント(下記①~④参照)を抑える事で、
お部屋が寒くなりにくい吹き抜けを作る事は可能と思います。
①床材の選定として、部屋の空気を取り込める素材
(無垢赤松や無垢杉等)にする。
(新建材の床は冬場冷気が上がるので吹き抜けとの相性が悪い)
②吹き抜けの容積を計算した上で、天井の羽(シーリングファン)
の選定(プロペラ長さ/天井からの距離/回転速度等)を行なう。
③ストーブを取り入れる場合は、室内の壁を輻射熱が
受けられる素材を選定する。(レンガ、御影石、等)
④吹き抜けの位置を部屋の南側に配置することで、
冬場の南中高度(さいたま市約38度)を室内に取り入れる事で
上昇気流を防ぐ。
理屈では上記のようなことで快適な吹き抜けを作る事ができますが、
購入される土地の外的要因により違いが出ますので、
土地を選定する中で吹き抜けを作るか判断することが必要になります。
又、百聞は一見にしかずで、
弊社のお客様で、大きな吹き抜けを作ったOB様宅に訪問して
状況を確認いただく事が一番納得いただける御回答かと思います。
参考になりましたでしょうか?
ぜひお気軽にご相談ください。