土壁の家
2007.08.27 Mon
こんにちは、リフォーム担当のいながきです。
今回は壁の話しを少しいたします。
先日リフォーム工事をさせて頂いたお客様のお家に古い土壁がありました。
最近あまり見かけなくなった、土の壁です。
細い竹を組上げ、荒縄で、一つ一つ編みこみ土を盛って仕上げた土壁は調湿性に優れた壁になり、高温多湿の日本にはとても適しています。
手作業で一つ一つ結び目を作りながら作られたこの土壁の家は築50年、ですから、壁が造られてからも50年目だそうです。
竹と荒縄を結んだだけの簡単な物ですが、規則正しく編みこまれたその壁は施主様を50年守り通した頑丈な物でした。また、土で覆い隠す事がもったいないくらいに綺麗な物でも有りました。
その土壁は50年の役目を終えて土に返って行きましたが、見えない所まで、気持ちを込めて施工していた当時の大工さんの思いは、50年後の私たちの心に残りました。
いい仕事だと、素直に思えました。
誇りを持って取り組んでいた事が分かりました。
何も言わない土の壁でしたが、私たちに無言の誠実さを教えてくれているようでした。
私たちも50年後の大工さんにこの思いが伝えられる仕事をしなければと思うこの頃です。
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