~住宅の怖い話~ 人を不健康にする要因
2006.12.26 Tue
それでは、前回の続き、人を不健康にする要因とは?です。
家が人の健康に及ぼす影響は大きく二つに分けられ、一つは化学的影響。今回はその化学的影響のお話しです。
化学的影響とは、有害化学物質と空気の質の関係の事で、シックハウス症候群が代表的な例です。
住宅の内装材に含まれる化学物質が人体に悪影響を及ぼすという現象です。
ビニールクロスなど壁紙に含まれる可塑剤、壁に貼り付ける為の接着剤に含まれるホルムアルデヒド。
フローリング材の合板に用いられているホルマリン系接着剤などなど・・・。
皆さんもいくつか耳にした事があるかと思います。
それらが室内の空気を汚染し、その空気を人が吸ってしまうために起きるのが、このシックハウス症候群です。
主な症状としては、頭痛、喉の痛み、眼の痛み、鼻炎、嘔吐、呼吸器障害、めまい、皮膚炎など。
病気としてのメカニズムや治療法もまだ十分に解明されてなく、医療分野でも対応が整備されてないのが現状です。
実はホルムアルデヒドなどの有害物質を含んだ接着剤や塗料はかなり以前から使われています。
しかし、それが大きな問題とならなかったのはなぜでしょう?
それは以前の住宅は今ほど高気密化していなかったからでしょう。
以前の住宅には多少の隙間があり、そこから自然に換気がが行われていたのです。
ところが現在の家造りは、高気密・高断熱化が進み、自ら窓を開けるなどしない限り換気不足になりがちなのです。
その為、現在は大きく取り沙汰されているのです。
次回はもう一つ要因、物理的影響です。