『鉄骨』VS『木造』【地盤編】

2016.02.21 Sun

こんにちは。
新築コンサルティングの蒲谷です。
前回に続き、『鉄骨』VS『木造』の地盤についてお話させていただきます。
私は以前、鉄骨住宅メーカーにて18年働かせて頂きました。
しかし、実際に建てた家は木造です。
我が家の奥様も、同じ職場で設計をしておりました。
夫婦二人で感じていたことは、住宅に鉄骨は必要ないということです。
良くお客様が思われることは、家を建てるのに耐震性の良い
鉄骨の家が欲しいと言われる方がいます。
しかし、埼玉県では、地盤が弱く地盤補強が必要な場合が多いです。
単純に木造と鉄骨と重さを比べると、かなりの差があるのは
ご理解頂けると思います。
その地盤を補強するのに、どのくらいの杭が必要か・・・
耐震性うんぬんより、地盤が大切だと私は思います。
耐震性を上げるには軽量化が一番だと
建築を学んだ人間であれば誰でも知っていることです。
先日、接客させて頂いたお客様で自衛隊にお勤めで
阪神淡路大震災を経験された方が来店され、
地盤の良い土地を買いたいと言われました。
やはり、実際に地震を体験された方はそこに辿り着くんだな
と感じた次第です。
火事になった場合、木造の方が実は持つのです。
木造は、余程消防車の到着が遅れなければ、家としての形を保っています。


木の柱は、高熱になっても中々芯まで燃えにくいので、
表面が炭になっている様に見えても、しっかりしているので
倒壊するまで時間がかかる。
大抵は、芯まで燃える前に消火に来るので崩れにくい。
軽量鉄骨は、高熱になっても燃えないが、
ある一点を超えるとグニャリと曲がってしまう。
特に横になっている細めの鉄骨が曲がるので、いくら早く消防車が現場に着いても二階の床が抜けている事があります。
軽量鉄骨の場合、消火後は、屋根や二階の床も抜け公園にある
ジャングルジムの様になる現場が多いという話を聞きます。
意外ですよね。
でも、真実です。
次回は、それぞれの『揺れ』にいてお話したいと思います。

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