地域に合わせた設計 【 軒 】 〜自然素材の家
2012.06.18 Mon
こんにちは、
設計の中山です。
今回は軒の出のお話をさせていただきます。
屋根の庇の部分の軒は、
雨が多い日本では古くから建物を守り、
夏の日差しを遮る重要な役割を担ってきました。
弊社でも軒の大きさは雨と日差しを計算し、
建築基準法の斜線制限を考慮して
軒を出す寸法を決めています。
一方、寒い地域、特に雪の多い地域は
軒によって雪から家を守ります。
写真の軒は東北の豪雪地帯の軒です。
この建物は、地元の大工さんのアドバイスにより
軒の出寸法を決めています。
アドバイスがなく、あと20㎝ほど軒の出が短ければ、
建物が雪で埋もれてしまうところだったと、
建主さんはおっしゃっていました。
最近はシャープで軒の出がない家も増えています。
ただ、家の事を考えると
しっかり軒が出ている建物の方がいいので、
デザイン、プランの両方から軒の出を検討することが重要です。
CATEGORY:無垢スタイルの家づくり報告
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