土地購入の落とし穴 ~私道の注意点~
2021.06.03 Thu
こんにちは、新築コンサルティング部の大林です。
弊社に新築のご相談をいただくお客様のうちの約7割は土地購入からのお客様です。
私も入社以来80組以上のお客様の土地購入のお手伝いをさせていただく中で、いろいろな事例がありました。
弊社では土地購入セミナーなども定期的に開催しており、土地を探し、選び、購入するための様々なコツをお伝えしております。
その中で今回は、一つご参考にしていただけるお話をさせていただきます。
土地を選ぶ際、その土地が面している道路がどんな道路かというのが土地を選ぶ一つの要素としてありますが、前面の道路が公道(こうどう)ではなく、私道(わたくしどう)だった時の落とし穴をご紹介します。
新築をする時、当然ですが敷地に水道管の引込みが必要になります。
もともと駐車場だったり空き地だったりする場合は、道路の本管から新しく引込み工事をすることになります。
もともと古家が建っている場合や、建っていたものを解体して更地になっている土地の場合、水道の引込み管が敷地内に入っているため、工事費がかからなくて良いということになります。
ただ、これが私道の場合、道路に入っている本管が、市町村が所有している管ではなく、道路を所有している個人が何人かで費用を出して埋設した管になります。
一見水道が入っている土地でも、管の口径が細い(φ13㎜)の場合、太く(φ20㎜)に切り替えなければ水圧が弱くなってしまいます。
その時、道路内の私設共有管を使用している何件かの家に、水圧が弱くなるかもしれません、という前提で承諾書をもらう必要があり、それは実質的にほぼ難しいため、公道から単独で引込みをしなければならなくなり、大きな工事費用がかかってしまいます。
私が担当させていただいたお客様でも、このケースが何度かありましたが、土地の購入申し込みをする前に、水道の工事費用を算出して、例えばそれが200万円だとしたら、200万円土地の価格を値引きしてもらう交渉をすると大体了解をもらえます。
もしそれを知らないで土地を買ってしまうと、100万、200万という想定外の費用がかかってしまい、資金計画が成り立たなくなることも出てきてしまいます。
以前このような事例で、仲介の不動産屋さんの担当者は、「水道管はあるから使えますよ」と軽く話をされていたことがあるのですが、もしそのまま土地を買ってしまっていたら、150万ほどの想定外の費用が掛かってしまうところでした。
私の方で気が付いてその分値引きをしてもらったため、問題はなかったのですが、前面道路が私道の場合、このようなケースがほとんどですので、注意が必要です。
土地探しの際は、ぜひ参考にしていただければと思います。

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