地震対策で大切な「耐震」「制振」「免震」とは?
2018.11.16 Fri
こんにちは。
無垢スタイル建築設計のコンサルタント新築部門小島です。
先月、大手油圧機器メーカーが免震データ改ざんというニュースが話題になっていました。
日本のあちこちで大きな地震が起きている昨今、看過できない話題です。
今、公共の建物やマンション等の大規模の建築物では、免震構造が主流となっています。
現在、建築物が地震に対抗するには、耐震、制振、免震という考え方があります。
簡単に説明すると、
●耐震
建物を強くして、力で抵抗する構造・・・・
人間で言えば筋肉を鍛えて衝撃に抵抗するイメージ。
●制振
制振は制振装置を設置することによりエネルギーを吸収し揺れを軽減する構造・・・・
人間で言えば関節の柔軟性をまして衝撃を吸収するイメージ。
●免震
免震は建物と地盤の間に免震装置を入れて絶縁し地盤の揺れが建物に伝わるのを軽減する構造・・・・
人間で言えばローラースケートを履いて地面の衝撃を軽くするイメージ。
一般住宅でも耐震+制振(免震はコストと装置が大掛かりなためあまり普及していない)
という考え方が普及してきました。
一生に一度の大きな買い物である住まい。
デザインや気密、断熱の性能も大事ですが、必ず起きると言われる大地震に備え、
耐震、制振ということも考えて計画することも大切だと思います。