地震の歴史とともに整備される建築基準法
2018.06.23 Sat
こんにちは!
無垢スタイル 新築コンサルティング部の斉藤です。
6月18日の午前7時58分に大阪北部を震源とするマグニチュード
6.1の大きな地震が発生しました。
その前日にも群馬や埼玉北部、茨城にかけて比較的大きな地震があり、
日本全国で地震のない日はないくらいの頻度で頻発しています。
日本の建築に関する法律は大地震とともに発展してきたともいえます。
ここで地震による建築基準法と耐震基準の歴史を少し見てみたいと思います。
1923年 関東大震災(マグニチュード7.9)
→建築基準法の前身である市街地建築物法に耐震構造についての規定を改正
1948年 福井地震(マグニチュード7.1)
→建築基準法を制定
1968年 十勝沖地震(マグニチュード7.9)
→木造建築物の基礎をコンクリートの布基礎とすることを規定
1978年 宮城沖地震(マグニチュード7.4)
→1981年の改正で震度6から7の地震でも倒壊・崩壊しない耐震性を持つように規定
1995年 阪神淡路大震災(マグニチュード7.3)
→1981年(旧耐震基準)で建てられた建物の倒壊が顕著に現れた。1981年の改正後に建てられた建物の多くは被害を免れた
2005年 構造計算書の偽装事件
→2005年に発覚した建築士による構造計算書の偽装問題により、2006年に建築基準法が改正され、建築確認・検査の厳格化や中間検査の義務付けがされた
2011年 東日本大震災(マグニチュード9.0)
→津波の被害は甚大だったもの、新耐震基準の建物に対する、地震による直接の被害の報告はなかったとされている
2016年 熊本地震(マグニチュード7.3)
→本震が震度7だったにも関わらず、前震も震度7だった。新耐震基準が想定していたのは震度7の地震に対しても「倒壊しないこと」だが、震度7の地震で構造に傷がつき、その28時間後に再度震度7の地震が起こったことから多くの建物が倒壊したと言われています。
このように、大地震の歴史とともに建築の耐震性が向上させる法律の整備がなされています。
無垢スタイルでは、埼玉県でNO1の耐震診断・耐震補強の実績がありますので、様々な地震対策を行なっております。
耐震のその上をいく制震技術を取り入れることにより、さらに安全に暮らせるご提案をさせていただいておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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