風はみんなのモノ

2006.09.25 Mon

設計部 サトちゃんです
秋の気配が感じられる今日この頃ですが、みなさんは、この夏の暑さをどのように乗り切りましたか?
扇風機を使ったり、クーラーをかけていますか?
夏を、省エネで健康的で快適に過ごす為には、自然の風を取り入れる事が重要です。
風には、体感温度を下げる効果があり、風速1m/sあたり、約1℃体感温度を下げる効果があります。
暑いとき扇風機を使ったり、うちわを扇ぐのはこの原理があるからです。
さて、この自然の風を住宅に採り入れる為には、風の入り口、通り道、出口を上手に計画しなくてはいけません。
この3つのうち1つでも間違った計画をすると、風は流れてくれません。
まず入り口(窓)ですが、建築物が建つ土地で風がどの方向からよく吹くのかを把握して、その方位に窓を配置します。
夏の場合は、南風だろうと思いがちですが地域によって違ってきます。夏は、海や湖のある方角から風が吹く事が多いので、東京や埼玉では南風ですが、大阪では西風だったり、福井では北風となります。
この風のデータは、「風配図」として気象庁から発表されています。
次に、「通り道」です。これは建物の間取りと深く関わってきます。
なるべく、間仕切りのないオープンな間取りが理想です。更に、建物内では風は上昇する「煙突効果」が働くため、吹き抜けやリビング階段にすると効率よく風が流れます。
どうしても間仕切りができてしまう場合は、欄間を作ったり格子の扉に変更すると良いでしょう。
3番目として、「出口」ですが、方角としては、入り口と対照となる方角に配置します。入り口が南なら、出口は北です。そして。「煙突効果」を考慮して、なるべく高い位置が良いので、開閉可能な高窓やトップライトを設ける事が理想です。
以上3点を計画段階で考えておくと、風通しの良い家になりますが、家の中に風を通す前に重要な事が1つあります。これは次回ブログにて書こうと思います。

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