『庇(ひさし)』の重要な役割
2017.11.03 Fri
こんにちは!
無垢スタイル 新築コンサルティング部の島田竣介です。
今回は建物を建てるうえで重要な「庇」の役割についてのお話です。
近年のデザイン性の高い住宅では見栄えを重視し、庇のない住宅を多く見掛けるようになりました。
ふだん目立たない庇ですが、庇には重要な役割が隠されているんです。
直接日光が部屋の中に入るのを遮る働きをします。遮るだけでなく、日射量を調整する意味の役割もあり、
夏が日を遮り、冬は日を呼び込むといった四季のある日本に対応した角度が計算されているものもあります。
特に玄関など、人の出入りがある場所には、雨を防ぐ庇があると、とても生活しやすくなります。
また、窓の上の庇は雨の室内侵入防ぎ、小雨であれば窓を開けることも可能です。
台風や大雨の時など、庇がない窓や玄関には直接雨が降り注ぎます。
特に風を伴った雨の場合、その雨音は安眠を妨害するほどの騒音になってしまうこともあります。
隣家との騒音トラブルになってしまう可能性もあります。
街中のビルなどで、庇のない窓のサッシの角から、
下に伸びるライン上の黒い汚れを目にしたことがあると思います。
これはサッシに溜まった汚れが、雨によって流れ出した時の汚れ跡です。
昨今の住宅にBOXタイプが多いのは、BOXタイプを望む人が多い事とコストからくる理由が多いです。
ですが、上述の通り、庇は四季があり高温多湿な日本の風土に適した多くの役割があり、家を守ってくれています。
庇を付けるか付けないかは、長所と短所を考えながら各人が決めていく必要があります。
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