1952年 群馬県高崎市「旧井上房一郎邸」~さいたま市 一級建築士事務所
2011.03.06 Sun
設計室の宮です。
1952年に建てられた建築の紹介です。
この建物は群馬県高崎市の高崎美術館の敷地内にあります。
チェコの建築家アントニン・レーモンドのスタイルを取入れた、
旧井上房一郎邸です。
戦後の資材不足の中で生み出されたものです。
1-当時の現場用の足場杉丸太を使用した柱、
梁のトラス状の構成が特徴です。
2-深い軒と外壁の杉板縦張り、床は土間コンクリートに板張り仕上げ、
内壁はラワンべニア板張り、リビングの中央に暖炉が有ります。
モダンな雰囲気が有り現在の建築が忘れた、温かみ、
人間味のあるところがなんとも言えません。
敷地が広いので、全ての部屋が南に向いた細長い間取りです。
中央に天窓が大きくあり、
雨の日でも外に出られるゆとりの空間が
なんとも言えず豊かな気持ちになります。
時間が取れた又訪れたい場所でした。
TAG: